金彩工芸(きんさいこうげい)は、着物の生地に金箔や金粉、色箔などを接着して、文様を描いたり縁取ったりする装飾の技です。京都では、友禅染などの着物を仕上げる工程の一つとして受け継がれてきました。
NOB MIYAKEは、京都で37年以上、和装花嫁衣装を手描きで制作してきた金彩工芸の伝統工芸士・三宅誠己さんが、着物づくりの技術をアクセサリーや小物に転換してつくるブランドです。この記事では金彩の技の基本と、その技が小物の上でどう表れているかを、作品とともに紹介します。
金彩工芸とは:着物を仕上げる金と箔の技
金彩は、染め上がった着物の生地に接着のための糊を置き、その上に金箔や金粉をのせて文様を表す技法です。友禅染の文様の輪郭を金で縁取ったり、箔を置いて華やかさを加えたりと、着物の仕上げを担ってきました。打掛(婚礼で着物の上に羽織る、豪華な装飾の着物)のような花嫁衣装は、金彩がとくに生きる装いの一つです。
NOB MIYAKE の作品の説明には、金彩の材料や技法として次のような言葉が出てきます。
- 金箔・銀箔: 金や銀をごく薄く延ばしたもの。日本中から厳選したものを使っていると説明されています
- 色箔: 着物づくりで使う、日本の伝統色の箔。入手が難しいものも使われています
- 金粉: 金を粉にしたもの。シルクのポケットチーフなどに使われています
- 金の切り廻し: 金箔を粗く割いたもの
- 押し箔: ネクタイピンとカフスボタンのセットで、ダイヤ箔の仕上げに使われている技法
金彩と螺鈿を合わせる
螺鈿(らでん)は、貝殻の内側の虹色に光る層を薄く削り、器などの表面に貼ったり埋め込んだりして模様をつくる技です。三宅さんは独自の技法で螺鈿を着物に施すことができ、その技をアクセサリーにも転換しています。
作品では、天然のアワビの貝殻の内側(エナメル質の部分)を削り出し、特殊な加工で柔らかくしてから螺鈿にしています。貝を桜色に染めた螺鈿もあります。その上に吉祥文様(縁起のよい意味をもつ伝統の文様)を金箔などで描くのが、NOB MIYAKE の金彩螺鈿の特徴です。貝の光は見る角度によって色が変わり、その上に金の線がのることで、着物の金彩とはまた違う表情が生まれます。
つくり手・三宅誠己さん(三宅工芸株式会社)
三宅誠己さんは、京都で37年以上、和装花嫁衣装(打掛)を手描きで制作してきた金彩工芸の伝統工芸士です。金彩工芸や螺鈿など日本の伝統工芸を受け継ぎつつ、独自の技法も織り交ぜてオリジナルの作品をつくっています。作品は京都市内の工房で制作され、ショップは三宅工芸株式会社が運営しています。
ショップの紹介では、「着物づくりの技術を昇華させて色々なものを作りました」と語っています。黒螺鈿のバングルの説明にある「着物づくりで培った友禅染や金彩工芸の配色をアレンジ」という言葉からは、技法だけでなく色の組み合わせまで、着物の仕事から来ていることが分かります。
一般に伝統工芸士は、国が指定する伝統的工芸品の製造に長く携わり、試験を経て認定される職人の称号です。
作品で見る金彩の技
金彩・螺鈿バングル(3種・各税込19,800円)
男女兼用のバングルです。本体は6.7×5.2cm、手首を通すすき間(スリット)は3cm、重さは13g。ステンレスの土台に螺鈿と箔を重ね、金彩の技法をアクセサリー用にアレンジしてオリジナルのデザインで手作りしています。
- 金彩・螺鈿バングル / 桜色螺鈿: カラーはシルバーとピンク。金の切り廻しも使われています
- 金彩・螺鈿バングル / 黒螺鈿: カラーはシルバー。金・銀箔や色箔を使い、友禅染や金彩の配色をアレンジ
- 金彩・螺鈿バングル / ニュージーランド黒螺鈿: カラーはシルバーとゴールド
いずれも商品ページに「注文後発送までに最長7日」とあります。

桜染め金彩螺鈿ポシェット(税込16,280円)
桜染め金彩螺鈿ポシェットは、奈良県・吉野山の桜を使って染めたコットンの生地に、金彩と螺鈿を施したポシェットです。桜染めには、桜を美しく咲かせるための剪定で切り落とされた枝を使っていると説明されています。螺鈿の貝も桜色に染められていて、布と貝の色が重なります。大きさは20cm×15.5cm×2cmです。

バッグハンガー(税込7,700円・8,800円)
テーブルの縁に掛けてバッグを吊るすバッグハンガーにも、金彩が施されています。金彩バッグハンガー/ 桜色は伝統色の箔の上に吉祥文様を描いたもの、金彩螺鈿バッグハンガー/ニュージーランドあわび仕様はアワビの螺鈿の上に文様を描いたものです。直径4.5cm、厚さ0.8cm(広げたとき7.5cm)、重さ45g。耐荷重は2〜3kgで、厚さ4.5cm未満の机に対応します。

金彩の小物を選ぶときの見方と、よくある質問
- 貝の輝きか、箔の色か: 角度で色が変わる貝の光を楽しむなら金彩螺鈿、着物に使う箔そのものの色を楽しむなら金彩を。
- 文様: バッグハンガーのように吉祥文様を描いた作品は、お祝いの贈り物にも向きます(文様の有無は作品ごとに商品ページで確かめてください)。
- 一点ずつの違い: 職人が一つずつ手作業でつくるため、模様は写真と多少異なることがあります。色もモニターの表示によって実物と違って見えることがあります。
- 髪飾りやネクタイピンも: バレッタ・髪留めは螺鈿の髪飾り・バレッタの選び方、ネクタイピンやポケットチーフは男性への伝統工芸品プレゼントで比べています。
金彩と螺鈿はどう違いますか?
金彩は、金箔や金粉などを糊で生地に接着して文様を描く技、螺鈿は貝殻の内側の光る層を使って模様をつくる技です。NOB MIYAKE の金彩螺鈿は、螺鈿の上に金彩の文様を重ねています。
金彩の小物はどう扱えばいいですか?
商品ページに手入れの方法は書かれていません。一般には、箔や貝の部分を強くこすらない、水や汗、香水が直接かからないようにする、ほかの金属のものとぶつからないよう分けてしまう、といった扱いが勧められます。お手元の品に注意書きがあれば、そちらに従ってください。
送料と返品は?
送料は北海道・沖縄・離島が1,000円、そのほかの地域は全国一律800円です。商品に欠陥がある場合を除き、基本的に返品は受け付けていません(ショップの案内)。
海外から買えますか?
ITOSHIO は海外の住所へ直接は発送していません。海外からは購入代行サービスの Buyee を使い、商品ページの Buyee のボタンから手続きできます。詳しくは海外から ITOSHIO の品を買う方法をご覧ください。
この記事で紹介した品
| 品 | 仕様 | 価格(税込・2026年10月時点) |
|---|---|---|
| 金彩・螺鈿バングル / 桜色螺鈿 | 男女兼用。6.7×5.2cm・13g | 19,800円 |
| 金彩・螺鈿バングル / 黒螺鈿 | 男女兼用。6.7×5.2cm・13g | 19,800円 |
| 金彩・螺鈿バングル / ニュージーランド黒螺鈿 | 男女兼用。6.7×5.2cm・13g | 19,800円 |
| 桜染め金彩螺鈿ポシェット | 吉野山の桜で染めたコットン。20×15.5×2cm | 16,280円 |
| 金彩バッグハンガー/ 桜色 | 直径4.5cm・耐荷重2〜3kg | 7,700円 |
| 金彩螺鈿バッグハンガー/ニュージーランドあわび仕様 | 直径4.5cm・耐荷重2〜3kg | 8,800円 |