せいろは、鍋で沸かした湯の蒸気で食材を蒸す道具です。使い方は「鍋に湯を沸かす→せいろをのせてふたをする→蒸し上がったら食卓へ→洗ってよく乾かす」が基本で、特別な技術はいりません。選ぶときに迷いやすいのは「手持ちの鍋に合うか」ですが、秋田県大館市の曲げわっぱのつくり手・栗久のセイロ 3合は、蒸気を通す穴のあいた板が付いていて、鍋の大きさを選ばずに使えるつくりです。
この記事では、曲げわっぱのせいろの使い方と手入れ、選ぶときに確かめたいこと、蒸し時間の目安をまとめます。
せいろとは:木の器で、蒸気ごと包んで加熱する
せいろ(蒸籠)は、木や竹でできた蒸し器です。鍋で湯を沸かし、その上にせいろをのせてふたをすると、立ちのぼる蒸気が中の食材を包んで加熱します。
木のせいろは、余分な水分を木が吸うため、金属の蒸し器に比べて、ふたの裏にたまった水滴が食材に落ちにくいとされます。蒸したものが水っぽくなりにくく、そのまま食卓に出しても器として様になるのも、木のせいろならではです。
曲げわっぱは、杉などの薄い板を曲げて輪にし、合わせ目を山桜の樹皮で綴じてつくる木の器のこと。秋田県大館市は曲げわっぱの産地として知られ、「大館曲げわっぱ」は国の伝統的工芸品に指定されています。栗久は大館の曲げわっぱのつくり手で、「伝統を守りながら新しいデザインを作っています」と紹介しています。

選び方は「鍋との相性」から
一般的なせいろは、直径の合う鍋にのせて使うか、鍋とせいろのあいだに「蒸し板」と呼ばれる、穴のあいた板をはさんで使います。せいろだけを買っても、手持ちの鍋と大きさが合わないと使いにくい、というのがよくあるつまずきです。
栗久のセイロ 3合は、蒸気を通す穴のあいた板付きです。つくり手は「鍋の大きさを選ばず、手軽に蒸し物ができます」と説明しています。また商品説明には「三合と同じ直径なので二段重ねても蒸かせます」とあります。二段で使いたい場合の組み合わせは、購入前につくり手に確かめると安心です。価格は税込20,900円(2026年10月時点)です。
| 確かめること | 理由 | 栗久のセイロ 3合 |
|---|---|---|
| 手持ちの鍋との相性 | 直径が合わないと、のせにくかったり蒸気がもれたりする | 穴のあいた板付きで、鍋の大きさを選ばない |
| 一度に蒸したい量 | 家族の人数や料理によって必要な広さが変わる | サイズ名は「3合」。寸法は商品ページの表示やつくり手への問い合わせで確認 |
| 重ねて使えるか | 主菜と副菜を同時に蒸したいときに便利 | 「二段重ねても蒸かせます」との説明あり |
| 手入れのしやすさ | 木の道具は、洗ってよく乾かすことが前提 | 細かな注意は届いた品の説明に従う |
曲げわっぱのせいろの使い方
基本の手順は次のとおりです。初めて使う前の準備や細かな扱いは、届いた品の注意書きを優先してください。
- せいろを湿らせる。使う前に、せいろ全体をさっと水にくぐらせるか、濡れ布巾で拭いておきます。一般に、乾いた木が食材のにおいや色を吸うのを防ぎ、焦げを防ぐためとされます。
- 鍋に湯を沸かす。湯の量は、蒸す時間に足りる量で、せいろの底にふれない程度にします。
- 食材を並べる。クッキングシートや蒸し布、キャベツの葉などを敷いてから並べると、くっつきにくく、後の手入れも楽になります。
- 湯がしっかり沸いたら鍋にのせ、ふたをして蒸す。火加減は、鍋底から炎がはみ出さない程度に。せいろの木の部分に直接火が当たらないようにします。
- 長く蒸すときは途中で湯を確かめ、空焚きにならないよう湯を足す。
- 蒸し上がったら、せいろごと食卓へ。器を一つ減らせます。
せいろで蒸しやすいものと時間の目安
せいろは、野菜や点心のほか、冷めたご飯の温め直しにも向いています。蒸し時間は食材の大きさや量で変わるので、下の表は目安として、竹串がすっと通るか、中まで温まったかで確かめてください。
| 食材・料理 | 目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| ブロッコリー・にんじんなどの野菜(ひと口大) | 5〜10分 | ゆでるより水っぽくなりにくい |
| さつまいも・かぼちゃ(ひと口大〜輪切り) | 15〜20分 | 竹串が通れば蒸し上がり |
| しゅうまい・肉まん(市販のチルド品) | 10分前後 | シートを敷くとくっつかない |
| 冷めたご飯の温め直し | 10分前後 | 濡れ布巾やシートを敷いて広げる |
おひつのご飯をせいろで温め直す
炊いたご飯を曲げわっぱのおひつに移しておき、冷めた分をせいろで蒸し直すと、ふっくらした食感に戻ります。同じ栗久の「おひつ 2合」は、15ミリの厚いふた板が湯気を吸い、冷めたご飯がかたまらないとつくり手が説明している品です。ご飯を「置く」のはおひつ、「温め直す」のはせいろ、と木の道具で分担すると、電子レンジを使わずにご飯を食べ切れます。おひつの選び方は曲げわっぱのおひつの選び方にまとめています。

使ったあとの手入れ
木のせいろは、使ったあとにしっかり乾かすことがいちばん大切です。一般的な手入れの流れは次のとおりです。
- 粗熱がとれたら、ぬるま湯で、やわらかいたわしやスポンジを使って洗う。洗剤は使わないのが一般的です(木が洗剤のにおいを吸うことがあるため)。汚れがひどいときの扱いは、届いた品の注意書きに従ってください。
- 水につけ置きしない。
- 布巾で水気を拭き、風通しのよい日陰で、中までしっかり乾かす。直射日光は割れや反りの原因になります。
- 乾いてからしまう。湿ったまま袋や戸棚に入れると、カビの原因になります。
蒸し布やクッキングシートを敷いて使うと、汚れが木に直接つきにくく、手入れが楽になります。

この記事で紹介した品
| 品 | 価格(税込) | 特徴 | つくり手 |
|---|---|---|---|
| セイロ 3合 | 20,900円 | 蒸気を通す穴のあいた板付きで、鍋の大きさを選ばない。「二段重ねても蒸かせます」との説明あり | 有限会社 栗久 |
| おひつ 2合 | 44,000円 | 15ミリの厚いふた板が湯気を吸う。内底の角を丸く仕上げ、洗いやすく乾きやすい | 有限会社 栗久 |
送料は、栗久のショップ情報では全国一律1,700円(北海道・沖縄は2,750円)です(2026年10月時点)。返品を希望する場合は一週間以内に連絡するよう案内されており、お客様都合の返品は受け付けていません。破損やつくり手側の過失による返品は、送料をつくり手が負担します。くわしくは栗久のショップページでご確認ください。
よくある質問
IH のコンロでも使えますか?
せいろは鍋の上にのせて使う道具なので、IH で使えるかどうかは、下に置く鍋が IH に対応しているかで決まります。
初めて使う前にしておくことは?
一般に、木のせいろは使い始めに、食材を入れずに一度蒸して、木の香りをなじませるとよいと言われます。届いた品に使い始めの説明があれば、そちらに従ってください。
金属の蒸し器との違いは?
金属の蒸し器は丈夫で手入れが簡単な一方、ふたの裏の水滴が食材に落ちやすいことがあります。木のせいろは一般に、木が余分な水分を吸うので、蒸し上がりが水っぽくなりにくく、そのまま器として食卓に出せます。そのかわり、使ったあとに洗ってよく乾かすひと手間がかかります。
二段で使えますか?
商品説明に「三合と同じ直径なので二段重ねても蒸かせます」とあります。どの品を組み合わせればよいかは、購入前につくり手に確かめると安心です。